ウィローブルッククレストは、2008年、一枚の設計スケッチと、川のせせらぎに対する深い愛情から生まれました。創業者・川上柳一郎が代官山のアトリエで描いたその最初の線は、単なる庭園設計の起点ではなく、人と自然が深く結ばれるべきだという、ひとつの確信の表明でした。
日本の景観設計には、千年以上にわたる知恵が蓄積されています。枯山水の石の配置が「空」を表現し、流れる水が「時間」を可視化し、苔の柔らかな緑が「静寂」を体現する——そうした精神的な深みこそが、私たちの設計思想の根幹を成しています。ウィローブルッククレストは、その伝統に敬意を払いながら、現代の生活様式と調和した新たな表現を模索し続けています。
私たちが手がけるのは、単に美しい空間を作ることではありません。そこに住まう人々の暮らしに、自然のリズムを静かに取り込むことです。朝の光が庭石に落ちる角度、夕暮れ時に柳が風をはらむ様子、冬の雪が水景に静寂をもたらす瞬間——これらすべてが、設計の意図として織り込まれています。
柳の木は、私たちのブランドの象徴です。柔軟でありながら強靱、水を愛し、風と共存する。その姿は、私たちが目指す設計哲学そのものです。どんな困難な地形にも柔軟に対応し、自然の力を受け入れながら、時代を超えた美しさを創造する。ウィローブルッククレストはその信念の下、日本各地の邸宅庭園、自然環境保全プロジェクト、そして景観コンサルティングを手がけてきました。
創業から18年が経った今も、私たちの根本にあるのは変わらない問いかけです。「この景観は、百年後にどのような姿であるべきか」。流行に左右されない、時代を超えて美しく在り続ける空間。それこそが、私たちウィローブルッククレストが追い求める理想です。
川上柳一郎が設計に込めた言葉があります。
「庭は設計者のものではない。
それは自然と居住者と、そして未来の人々のもの。
私たちはただ、その出会いの場を整えるに過ぎない。」